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2007年6月 7日 (木曜日)

行政に民間感覚いれてもダメです、について。

行政運営について、しばしば紙面に、こんなフレーズが大きく掲載される。

「民間感覚をいかして○×△」とか「民間のシステムを導入して○×△」である。

私は、この「民間」という表現に、すごく違和感を持っている。

その違和感を理由を考えると、2つほど理由があるようである。①「民間のすべてがいい」というわけではないと思っている。なんで自治体の人たちは(一般の人も)、「民間がいい」という発想になっちゃうのだろうか。

民間だって、たくさんまずい点が多々ある。言い方に語弊があるけれど、不祥事だって多々ある。

もちろん、そんな民間の感覚やシステムを自治体の「公」という現場に移転するところはないと思うが、すべて「民間いい」という発想は注意しなくちゃいけないと思っている。

②そもそも「民」と「公」はシステムが違うし、その出発点も違いすぎる、という理由もある。これはどういうことかというと、例えば、自治体職員が「民間みたいにガンガン儲けよう!」という発想ならば、そもそも自治体職員になっていないはずである。

自治体職員になった人は、「ガンガン儲けよう!」という発想ではなく、例えば「定年まで働けるから」とか「地域に貢献したいから」という理由で自治体職員になっているはずだ。つまり、営利を追求していく「民」と住民の福祉の増大を目指していく「公」の出発点が違うのである。

そこに、「ガンガン儲けよう」的な民間の感覚やシステムを入れても、当たり前だが、機能するはずがない。このことをわかっていない人が、あまりにも多すぎる。

特に、最近、自治体ではやっている人事考課は、民間の手法を参考にし、「民間感覚の人事考課」なんて言っている自治体があるけど、全く機能してなく、所期の目的を果たしていない(と悩んでいる)。それは、上記の視点を持っていないからである。

というわけで、この思考の違いを、よくよく認識してくださいね★

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コメント

この命題については、私も関心があって本を読んだり考えたりしています。

自分なりの結論は出ていませんが、近視眼的な成果主義よりも昇進基準の明確化の方が、ほとんどの自治体において人事考課より優先課題ではないかと思っております。

投稿: kinkin | 2007年6月12日 (火曜日) 22時28分

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