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2008年10月 8日 (水曜日)

日本政策学生会議に参加してきました。

ISFJ日本政策学生会の第1回中間発表会に、コメンテーターとして参加してきました(慶應義塾大学日吉キャンパス)。

私は、調査研究で、いろんな人に多々お世話になっているので、その恩返しの意味を持って、今回、参加してきました。時間をみつけての参加だったのですが、私にとっても、いろいろと発見があり、大変によかったです。

実行委員をはじめ、参加大学の皆さん、大変にお疲れ様でした。また、ありがとうございました。

コメントでは、厳しいことを言ったかもしれません。ご了承下さい。コメントで指摘しましたが、再度、ここでも(これを読んでいる方にも参考になると思われることを)記しておきます。

●語句は統一すること

例えば、ある論文は、「地方自治体」「行政」「自治体」「地方公共団体」「市区町村」「地方政府」など…論文中で、同じ主体を様々な表現であらわしていました。これは敢えてわけて使用しているのでしょうか(私には、そう思えませんでした)。論文としての一貫性が感じられなません。同じ意味の語句は統一するようにしたほうがよいと思います。

●語句の定義は明確であるか

論文で使用している語句の一つひとつの定義は明確であるか、が気になります。例えば「住民参加」「協働」「政策形成」「政策立案」「住民」「市民」など…論文では、これらの言葉を明確にしていくことが望ましと思います。

●図(表)のマナー

図(表)は「N」(net)を明示しましょう。これを明示していない論文が意外に多くあります。この「N」とは、その設問への回答者数です。

●読みやすさを心がけてください

どんなにいい政策提案をしても、その論文を読んでもらえなくては、まったく意味がありません。パッと見で、読みたくなるような論文を書いてください。すなわち、視覚的に「読んでもいいかな」「読みたいな」と思わせる論文を書いてください。

例えば、「段落」に気を使ってください。段落には①形式段落、②意味段落、があります。前者の形式段落とは、見やすさを追求し、5,6行に一回の割合でつけていく。後者の意味段落とは、内容が異なる毎につけていく。2,000字を超える論文の場合は、形式段落が望ましいと思います。この点を考慮して、論文を作成すれば、なおいい論文になると思われます(つまり「読みやすくなる」ということです)。

●実態を把握しているか

どうも机上の学問・・・という感じがします。きっと、それは、文献調査や既存の資料やデータの加工という研究手法が重きにあるからと思います。もっと現場に足を運び、実際に問題の解決のために日々戦っている方の意見を聞いてください(ヒアリング調査・インタビュー調査にも、もっと力を入れてください)。

政策提案は使えてナンボです。もっともっと現場に足を運んで、問題を生じさせている根本原因をみつけてください。

●政策形成サイクルを前提にして考える

政策提案は、「①政策研究」をして「②政策立案」をして、「おしまい」ではダメです。「②政策立案」の先にある「③政策決定」「④政策執行」「⑤政策評価」も念頭において、「①政策研究」と「②政策立案」を考えなくてはいけません。

どうも、多くの政策提案が、「③政策決定」以降を考えていないような気がするので心配です。政策形成サイクルの中で政策提案を考えないと、その政策提案は実効性を伴いません。。。

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その他、いろいろと指摘しました。ここで書くのが疲れたので、気が向いたら、また書こうと思います。

今後の調査研究と、すばらしい政策提案に期待しています。頑張ってください(適度に)!

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コメント

TAKAさま
結局のところ、「抽象的に書く」ことにより、「責任逃れ」の意味があるのではないですかね?

あるいは自信がないから、抽象的に書かざるを得ないとか・・・

自治体も、そういう時代じゃないんてすけどね。
な~んて、思っています。

て優香、いま出張先のホテルで、この返信を書いているのですが、隣の部屋から、悲鳴が聞こえましたよ・・・
あぁ、地方は恐ろしい。そして、都会はもっと、恐ろしい。。。

投稿: M研究員 | 2008年10月10日 (金曜日) 21時37分

自治体の総合計画についてもご指摘の件につき当てはまるのではないでしょうか。
例えば、「地域の特性を活かした産業集積により雇用機会を創出し・・・・」などと書くことがよく見受けられますが、「地域の特性?」類似自治体とか競合自治体と比較してないとか
「自治体が雇用機会を創出???」雇用市場を観察してないとか・・・

投稿: TAKA | 2008年10月 8日 (水曜日) 15時27分

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