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2009年3月 1日 (日曜日)

戸田市政策研究所のシンポジウムの感想、その3。

その他、戸田市政策研究所のシンポジウムで、学んだことを下記します。特に脈絡もなく、「おっ!これは今後の私に参考になる」と思ったことです。

<都市間競争は、ゼロサムゲームだから、どこかが勝てば、必ず、どこかが負けることを意味している。「これでいいのか?」という問題がある。>

という趣旨の発言があった。確かにそうだなぁ・・・と思う。けど、現時点の私の意見は、「都市間競争はそういうもの」であり、「勝ち負けがでることは仕方ないなぁ」と思っている。

都市間競争の時代だから、多くの地方自治体が「負けないように、いい政策を開発しよう」と努力している。これはいい傾向だと思っている。もし勝ち負けがでないと、頑張った地方自治体は報われないし、「ならば頑張らないで、誰かに施してもらおう」体質の地方自治体が増加してしまうような気がする。

ただし、頑張ろうにも「頑張れない地方自治体がいる」ことも確かである(特に、先日、調査を実施した中山間地域の集落などは、それに該当する)。そのような地方自治体は、やはり、国や都道府県が手を差し伸べてあげなくてはいけないと思う。だからといって、国や都道府県がすべてを施してあげると、やはりいけない。なので、頑張れる「チャンス」をあげたり、頑張れるための素地づくりに徹するべきと思う。

結局は、都市間競争を前提としつつ、敗者が勝者になれるシステムもつくっておくことが必要なのだと思う。今の都市間競争は、「敗者が勝者になれるシステム」という温かな視点が少ないため、ちょっと問題があるのかもしれない。

そのような意味で、次の発言もあった。

<地方自治体と地方自治体の広域連携がもっとあってもよいのではないか。>

ここでいう「広域連携」とは、たぶん、近隣市町村の連携を意味していたと思うけど、私は、首都圏の地方自治体と地方圏の地方自治体の連携があって、もっとあってよいと思う。

例えば、長期間に及ぶ人事交流が、もっとあってもよいと思う。首都圏の地方自治体の職員は、「頑張れない」状況の地方自治体に行くといいと思う。私なんか、そんな現場に行くと、基本的に無力を実感し、空回りする日々である。そいうい地方をみているから、いま、首都圏に戻ってきて、頑張れるのだと思う。

次年度は、戸田市政策研究所さんが許してくれるならば、こんな取り組みも進めたいなぁ・・・

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