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2011年1月16日 (日曜日)

人口減少のデメリットとメリット

下記の文章は、ある学術誌に寄稿した論文の一部分です。現象は、必ず、メリットとデメリットの両面があるので、その両面を把握することが大切と思います。

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わが国は人口減少時代を歩んでいる。この人口減少は、様々なデメリットやメリットを発生させることになる。

しばしば指摘される人口減少が引き起こすデメリットは、まず経済の停滞があがる。つまり、労働力不足に伴い経済活動の活気が失われると言われている。その結果、地域がますます疲労していくと危惧されている。もちろん、すべての地域の活気が失われるわけではない。人口減少の中にあっても、人口を増加させる地域は活況を示すと予測される。

一方で住民の生活を考えると、福祉の問題をあげる声が多い。特に高齢化率の上昇により、必然と高齢者福祉をはじめ様々な社会福祉関連サービスが拡大することになる。行政は、そのすべてに応えられない状況が生じるかもしれない。また中心市街地の機能は低下し、周辺部の無秩序な土地利用が進み、自動車を利用できない高齢者等のモビリティ確保等の問題が発生するなども想定されている。

そしてデメリットの裏にはメリットもある。例えば、人口が減少することにより、二酸化炭素排出が削減され、地球環境にやさしい生活様式の実現が指摘されている。さらに、食料難の回避も考えられる。つまり人口が減少する中で、現在の食糧生産力を最低限維持していけば、食料自給率は必然と上昇することになる(もちろん、海外との関係もあるため、このように単純には進まないと思われる)。

また、土地の取得可能率の上昇等も考えられる。若干異なった視点で捉えると、満員電車の解消を上げる学識者もいる。なお、この「満員電車の解消」について言えば、鉄道会社は乗客数が減少すれば、時間当たりの電車数を減らすという経営行動にでることが予測されるため、結果として満員電車は改善されないと筆者は考えている。

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