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2011年2月26日 (土曜日)

空き家って何が問題なのか。

以前も書いたと思うのですが、「空き家」についてです。この前、ある自治体の会議で、「空き家」が話題になりました。

なんとなく空き家が問題であり、そのなんとなく問題の空き家を自治体として、どのように対応していくか・・・という話だったと思います。

けど、空き家って、問題なんですかね?

空き家があることによる実害は何なのでしょうか。この実害とは、自治体の場合は、大きく2つに分けることができまして、①市民生活での実害(空き家が住民の福祉を減退させているのか)、②法人としての自治体への実害、になります。この2点から、空き家の実害を具体的に把握する必要があります。

ちなみに、空き家対策をしている先進自治体のホームページを拝見すると、「ごみが捨てやすく不法投棄を助長したり、子どもたちのたまり場となり、火災発生の懸念も指摘されている」とあります。あくまでも「懸念」ですよね。実害ではないのです。

また、ある自治体は「不法投棄が増える可能性がある」とも指摘しています。こちらも「可能性」ですよね。さらに言えば、空き家(内)に不法投棄され、その後、何が実害として発生するのですかネ(所有者が困るだけでしょ)。空き家への不法投棄は、近隣住民や自治体に対しての実害ではないと思います(空き家の所有者にとっては実害になる)。また、空き家の存在が100%不法投棄を誘引するとも言えないと思います。

空き家を問題として捉えている自治体って、このように「懸念」や「可能性」「恐れ」「考えられる」などの表記が多く、「実害」が明記されていないのです。もし空き家が問題でも、その実害が明確にならなければ、具体的な対策が打ち出せないはずです。

空き家はたくさんある。けど、実害は(少)ない。であるならば、空き家の存在を根拠を持って放置する・・・という選択肢があるはずです(行政コストの見地から捉えて、空き家を放置するという結論もあります)。しかし、多くの自治体が空き家をみつけると、問題として捉え、何かしら対処しようとしているように感じます。

ちょっと冷静になる必要があると思います。

ちなみに、私は空き家は好きです(住みたくないけど、好きです◎)。

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