自治体シンクタンクの存在意義って何か。
この時期になると、次年度の予算を検討するからか、自治体シンクタンクについて質問を受けることが多くなります。先日も、某市の視察を受けたので、そこでの質問と私の見解を記すことにします。ちなみに、下記の私の見解は、現時点での考えです。日々、私も考えているので、数年後には、かわっているかもしれません。
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Q.自治体シンクタンクの存在意義は何でしょうか。
A.自治体シンクタクンの存在意義は、①組織風土の変革、②職員の政策形成能力の向上、③市民協働の場、④首長のブレーン、などさまざまある(存在意義を「機能」と換言してもよいかもしれない)。なみに、7月15日に設置された伊勢原市政策研究所は、報道資料をよむと、「人材育成」と「政策提言機能」に、存在意義を見出しているようだ。
さまざまな存在意義が見出されるが、自治体シンクタンクは「課題解決のための組織」であることは変わりがない。課題を解決して、住民福祉の増進を実現する組織である。
そこで、自治体シンクタンクを検討している自治体が、自治体シンクタンクの存在意義を考える際は、①どのような課題があり、②その課題を解決するために、③自治体シンクタンクのあり方(存在意義)も検討する必要がある(自治体シンクタンクの設置形態も考える)。
ただし、その前に「安易に自治体シンクタンクを設置する」と考えるのではなく、既存の組織(例えば企画部門)を再活性化することが本筋である(これが難しいから、今までない新しい組織である「自治体シンクタンク」を設置する傾向が強いと考えている)。
<つづく>
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