地域自決権。
●地域自決権(ちいきじけつけん)
地域のことは地域で決めるという権利のこと。
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基本的なスタンスとして、私が執筆してきた多くの図書は、「首都圏の自治体」を読者として想定しています。今日では、首都圏の多くの自治体において「選択と集中」や「都市間競争」などが現実味を帯びており、多くの読者が共感してくれるようです。
一方で、次のようなジレンマも抱えています。それは選択から外れる人々や、集中されなかった地域はどうしていけばいいのか。また、そもそも基礎体力がなく競争できない自治体もあります。
全国の様々な地域を回ると、希望を抱けない地域も少なくなく、そのような地域に上記の言葉を投げかけても、共感を得ることはなく、虚しさだけが残ります。 しかしながら縮小時代を進んでいる日本は、否応なしに上記の状況がどの地域にも進展していく可能性があります。
時代潮流には逆らえず、選択と集中は進むと思います。そこで「連携と協力」という新しいシステムづくりが求められます。同時に競争も進んでいきます。そのような時代だからこそ、協力して創造していく「協創」という考えが必要になります。
ここで言及したことは「言うは易く行うは難し」ということは理解しています。ただ、いま私自身、様々な地域に入り込み、そのような仕組みづくりに取組んでいるところです。そして何よりも、地域が後悔の残らない未来をつくっていくために、地域のことは地域で決めるという「地域自決権」という権利の確立が求められてきているのだと思います。
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