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2012年3月20日 (火曜日)

「地域ブランド」と「都市ブランド」を考える。

<前回のつづき>

◎考察

・ それぞれの自治体が使用している「都市ブランド」の定義も「地域ブランド」の定義も、大きな差はない。それぞれの定義において、「都市」ブランドという表記を「地域」ブランドと置き換えても違和感はない。

・ 自治体レベルでは、「都市ブランド」と「地域ブランド」を厳密に使い分けているわけではなく、個人(職員)が持つイメージで使っているようだ。

・ 「地域おこし」という表現はあるが、「都市おこし」とは言わない。おこしとは「①起こすこと」という意味があり、発展や振興、活性という意味が含まれている。このように考えると、都市はすでに「おこされており」(発展しており)、わざわざ都市を「おこす」という発想は持たない(都市はおこすという行動をしなくてもいい)という前提があると解せられる。地域はおこされるべき主体であり、都市はおこされる必要がないということか。

・ 地域「おこし」の目指す方向性の一つとして「都市化したい」という思いが潜在的にあるようだ(あったようだ)。都市化とは「産業化による人口の都市への集中、それに伴って都市型生活様式が形成」という意味があり、俗っぽい言い方をすれば都会化である。

・ 都市圏に位置しない地方自治体が「都市ブランド」という言葉を使うことは、潜在的に都市化を目指しているという意識があると推測される。しかしながら、この場合は都会化を目指すことでもあり、その結果、地域おこしの画一化という現象を招いてしまう(どの地域も同じような要素をもったものとなってしまう可能性がある)。

・ 都市ブランドとは、潜在的に都会化を目指すという意識がある。そうではなく、脱都会化が重要であり、その思考が地域ブランドと思われる。そのように考えると、都市ブランドと地域ブランドは対極的にある。

・ 地域ブランドとは「地域化」の追求であり、その追求は地域の独自化や個性化につながっていく。一方で都市ブランドは都会化という要素を強くしていく取り組みであり、下手をすると、模倣化や画一化を招いてしまうかもしれない(現在、同じような顔をした都市が多い)。

・ 都市圏の地方自治体が都市ブランドを目指すということは、都会的要素を強くすることである。その意味では、都市圏の地方自治体としては、まっとうな取り組みである。

・ 都市圏に位置しない地方自治体は、上記のような考えを持つのではなく(潜在的な意識として都会化を目指すのではなく)、本来は、地方自治体にある既存の地域資源を活用して栄えることが大切である。それこそが「地域ブランド」である。

・ そのように考えると、地域ブランドとは、地域化をとことんまで追求・探求する取り組みであり、地域にある資源を発見し活用して栄えることである。

※また、時間ができたら、考えます★

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