自らの地方自治体を愛する職員をつくりあげる。
学生に地方自治体への志望動機について尋ねると、特定の地方自治体を目指している場合は少ない。多くの場合は「地方公務員になりたい」という回答がかえってきます。
すなわち地方自治体ならば、どこでもよいのである。
昨今では、地方自治体の世界にも格差が生じつつあり、ブランド自治体が登場しつつあります。そういうブランド自治体を目指す大学生も存在しますが、一握りです。
一般的には、多くの大学生は地方公務員になりたくて、不特定多数の地方自治体を目指すことになります。そして、 晴れて自治体職員になった後、自らが勤務する地方自治体に愛着心を持っていないことが多い。
そのような職員が開発する政策は「どこふく風」という感じで、当事者意識が欠如しています。これでは住民の福祉は増進されません。
今日、様々な研修が用意されていますが、まずは「自分たちの地方自治体に愛着心を持つ」研修を実施する必要があるだろう。入庁した当初、「地方公務員になりたかった」だけの学生でも、自らの仕事に価値を見出すと「愛着心を持つ自治体職員」に変貌していくケースもあります。そのような自治体職員をつくりだすことが、これからの人材育成になります。
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