自治体シンクタンクの独立性は必要か。
先日、町田市役所にいってきました。みなさんには、大変にお世話になりました。ありがとうございました。町田駅から近いと思っていたら、そんなに、めちゃくちゃ近いというわけではなかったのです。現場に行って、知ることが多々あります。
先日、自治体シンクタンクの定義について、メールでやりとりしました。私は「地方自治体の政策創出において徹底的な調査・研究を行い、当該問題を解決するための提言を行うために組織された機関(団体)」と定義しています。
そこで話題になったのは、シンクタンクは「「独立」と「非営利」がキーワードだから、自治体シンクタンクも独立であり非営利であるべきだ」という意見がありました。私は、非営利は自治体だからそうですが、独立であってはいけないと思っています。
だって、自治体シンクタンクって、補助機関でしょ。自治体職員が研究員をしていますし、一つの部や課なんですよ。その視点で考えると、独立なんてありえません。もし、自治体シンクタンクの所属する職員が、「いやいや首長さん、あんたの言うことは分かるよ。けどねぇ、甘いんだよね。ここは、こういう政策提言したほうがいいんだよ」なんて、首長から独立したら、左遷されちゃうでしょう。
むしろ、自治体シンクタンクは、首長の理想(公約)を実現するために、政策研究をする機関なのです。そのように考えると、独立なんてありえません。独立したきゃ、自治体を辞めて、自分で非営利のシンクタンクを設置すればいいと思います。基本的に、非営利以外のシンクタンクは、完全独立なんてありえません。私の所属しているシンクタンクも、完全独立はないです。クライアントの意向を聞きながら、調査と研究を進めています。
で、シンクタンクは「「独立」と「非営利」がキーワードだから、自治体シンクタンクも独立であり非営利であるべきだ」と主張する人がいるんだけど、その出典はどこなんでしょうか。それを聞くと、「一般的に言われているから」と言う人が多いです。これって、科学的ではないですよね。誰がどういう事例を集めて、「独立」と「非営利」と言ったのか。この点を明確にしてほしいと思っちゃいます。
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