自治体シンクタンクの調査研究テーマの決定方法。
先日、泊まったホテルの窓からです。今年も、たくさんのホテルに泊まりました。そろそろ論文が書けそうです。
今回は、自治体シンクタンクの調査研究テーマの決定方法について言及します。
自治体シンクタンクが取り扱う調査研究のテーマは、大きく5パターンあります。①首長のトップダウンです(マニフェストに書かれている内容を含む)。②どの課にも所属しないテーマを拾い上げる。③研究所(課・係)や研究員(職員)からあがるボトムアップがあります。④庁内から公募、あるいは庁内コンサルを経て把握します。⑤議会からの要望です。今後は⑥市民からの要望も入れてもいいかもしれません(これは市民研究員制度を採用している自治体シンクタンクで実施していると思います)。ただし、注意しなくてはいけないのは、特定市民の要望が政策に反映されてしまうと、公平性という観点から望ましくありません。
調査研究テーマは、①政策研究と②政策企画にわけて考える必要があります。これは戸田市政策研究所方式になります。また、自治体シンクタンクによっては、①と②に加え、市長への③政策提言もあるかもしれません。
①の政策研究は長期的な課題に取り組むことになり、②の政策企画は短期的な課題解決になります。同時に、③庁内のデータを再収集と再構築するという業務も、政策研究や政策企画を効率よく進めていく意味でも重要です。
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