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2015年2月28日 (土曜日)

名ばかり地方創生。

以前、書いたかもしれませんが、最近の地方創生は「名ばかり地方創生」という感じです。

創生という意味は「新しくつくる」という意味があります。ところが、最近の自治体の取り組みは、「地方創生」という看板は掲げていますが、その実態は、まったく新しくつくっていません。

つまり、過去と何らかわっていません。つまに「地方踏襲」という感じです。ちなみに、これも以前、書いたかもしれませんが、新しくつくるためには、政策力は必須なのです。ところが、政策力が貧弱な自治体が多く(これって言い過ぎ?)、地方創生というチャンスを活かせない状況にあります。それが結果として「地方踏襲」になってしまうのです。その視点で考えると、地方創生を実現していくためには「政策創生」が、まずは必要になります。

あと、どの自治体も同じことをしています。某県は、全市町村で「プレミア商品券」を発行するそうです。某自治体は「地方創生の一環としてプレミア商品券を発行し・・・」なんて高らかにうたっていますが、これは地方創生ではなく、「地方模倣」ですから。単にマネをしただけでしょう。まったく、地方創生の意味を分かっていないですし、こういうところに、自治体の政策のなさが見えます。「私たちは、まったく政策力がありません。なので、国の言いなりに、また他自治体と同じことをやります」って、自分たちの政策のなさをアピールしているようなものです(これも言い過ぎ?)。

ちなみに、プレミア商品券を発行したって、その原資は税金ですから、いつかは、まわりまわって、私たちに税金としてかえってくるのです。そのことを考えると、「やったぁ、プレミア商品券だ!明日はステーキだ★」と心から喜べません。

いずれにしても、地方創生とは言いつつ、実態は、地方踏襲であったり、地方模倣です。こういう状況を「名ばかり地方創生」といいます。

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