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2015年5月 3日 (日曜日)

オンリーワンも熾烈な戦い。

今年の連休はいかがお過ごしですか。私は関わっている自治体を散策しています。観光客目線で歩いていると、いろんな発見があります。

その自治体を歩いていると、その自治体の職員からメールか届きます。休日出勤のようです。自治体の職員は、私たちが想像している以上に働いています。もちろん、働いていない職員も一部にはいますが、休日を返上して働いている方もいます(特に企画部門系は)。

分権移譲という名の国や県からの仕事の押しつけが進み、一方で財政難や議会のつっこみにより職員数が削減されつつあります。仕事が増えて職員が減っているのだから、基本的には、一人あたりの働く時間を増やして対応するしかありません。特に、今年度は、地方創生という仕事が、また国から降りてきたので、大忙しの状態です。。。

よほど理想が高くないと、自治体職員は割に合わないなぁ・・・と思います(特に企画部門系は)。

ところで、話は変わりますが、本日、花屋さんに入りましたら、「世界に一つだけの花」が流れていました。歌詞を聞いていると、確かに、そう思うのですが、よくよく考えると、ちょっと違うような気もしてきました。

「花屋の店先にならんだ花は、どれも綺麗だね。この中で誰が一番なんて争うことはしない」という趣旨の歌詞がありました。確かに、そうなんですけど、ちょっと疑問を持ったので、店員さんに花事情を聞いてみました。

そしたら、花屋にならぶ前に、実は、とても過酷な競争を花はしているようです。花卸の段階で、少なくない花が取引されず(選ばれず)にいるそうです。卸で選ばれなかった花はたぶん、安かろう悪かろうの格安花屋にいってしまうか、廃棄されてしまうとのことです。

となると、花屋の店先にならぶ以前に、花たちは「小売業者の皆さん(つまり花屋さん)、俺たちを選んでください!」とか「ぜったい、こいつらを蹴落として、俺が花屋さんに選ばれるんだ!」と、ある意味、No1を目指して、すごい熾烈な戦いをしているわけです。いやぁ、歌詞だけでは(表面だけでは)、わからないことがあるものです。

また、その熾烈な戦いを勝ち抜いて、店先にならんだとしても、次の試練があります。それはお客さんに選んでもらわなくてはいけません。その花屋さんの廃棄率は10%強ということです。比較的、多くが選ばれていくのですが(買われていくのですが)、10%強は売れず廃棄されちゃうわけです。

となると、店先にならんだ花たちは、きっと「おいおい、あそこのスポットライトは俺があびて、より美しくみせてもらうんだ!そこのお前どけ!」とか「俺は店員さんに媚を売って、お客さんに売れるようにしてもらうんたぜ!」とやっているわけで、まぁ、これらの花の活動は、ある意味、Only1につながるかもしれません。ただ店先にならんでいる花たちは「あいつを蹴落とし、俺が選ばれる」という戦いをしていると想定されるわけで、Only1も大変だなぁ・・・と実感するのです。

きっと、そういうことを繰り返していって、「世界に一つだけの花」になるのだろうと、店員さんの話を聞いて思いました。まさに、花たちの努力に涙です。

そんな話を店員さんにしたら、「想像力が豊かですね」と一言だけ言われました。

今日は、遅いんで、もう書きませんが、上記のことは、自治体間競争にも、いろんな示唆があるわけです。この点は、そのうち言及しようと思います。

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