地方創生。
●地方創生(ちほうそうせい)
地方創生とは、「地方自治体が、従前と違う初めてのことを実施していく。あるいは、他自治体と違う初めてのことに取り組んでいく」という意味になります。
辞書で「創生」の意味を調べると「作り出すこと。初めて生み出すこと。初めて作ること」とあります。そして創生の前についている「地方」とは、「地方自治体」を意味すると考えられます(行政学では地方と言った場合は地方自治体(地方公共団体)を意味します)。この言葉の意味を組み合わせると、上記のような定義になります。
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国の制度設計に大きな問題があると思いますが、現状は、上記で定義した地方創生を実現している自治体は一部であり、多くが「地方踏襲」や「地方模倣」という状況です。「地方創生」は「地方再生」でもなく「地方新生」でもありません。この点をよく考えなくてはいけないと思います。
4月3日に総理大臣官邸で「第5回まち・ひと・しごと創生本部」会合が開催されました。同会合で安倍総理は「本年は、地方創生元年です。地方の総合戦略の策定・実施が開始される地方創生を(以下略)」と、2015年が「地方創生元年」ということを宣言しました。
なんとなくですが、この現状ですと、多くの自治体が「地方創生残念!」になってしまうような気がします。「元年」と「残念」では大きな違いです。 中には「地方創生癌年」という自治体もでてくるかもしれません。地方創生に取組むことで、自治体を結果として「悪く」した場合は「癌年」です。
さらに地方創生に取組んだことが、住民をはじめ関係者の恨みを買ってしまうと「地方創生怨念」となってしまいます。その結果、にっちもさっちも行かなくなり、白旗を上げた自治体は「地方創生観念」となっていくでしょう。こうなる理由は、上記の「創生」の意味を捉えていないからのような気がします。。。
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