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2015年6月15日 (月曜日)

良い加減と好い加減。

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今年度は、土日も祭日もなく、動いています。最近は、「いかに荷物を少なくして移動するか」ということに関心があります。先日も、いつもの自治体に行ってきました。その時のホテルの窓からです。

地方創生に関して言及しますと、多くの自治体が10月末までに地方版総合戦略の策定に動いています。ただ、最近は「10月までには策定できない」とする自治体も出てきました。私が直接聞いたのは、今のところ6団体です。たぶん、もっとあると思います。

真面目に地方版総合戦略の策定に取り組むと、10月末までに策定はできません。不真面目に取り組めば、10月末までの策定は可能です。不真面目というのは、策定一式をコンサルんどの外部機関にお願いしたりすることです。やはり不真面目に取り組むのはまずいので(100%外部に委託すると、地域性が反映されませんし、何よりも自治体の政策力の向上につながらず、長期的にみるとマイナス要因となります)、私のかかわっている自治体には「良い加減」で取り組んだらどうですか、と投げかけています。

「良い加減」とは、「良くなるように適度に調節すること」という意味になります。あるいは「物事の状態・程度。物のぐあいが良くなるように調整すること」という意味で使用しています。ちなみに「好い加減」という意味は、辞書を確認すると「仕事を最後までやり遂げずに途中で投げ出すさま。投げやり。おざなり。無責任」と定義されています。良い加減というスタンスが重要であり、好い加減ではダメということです。

話は戻りますが、10月末までに策定できない自治体は、もしかすると「地方版総合戦略って努力義務だから、そもそも策定を辞めちゃおう」という自治体も出てくるかもしれません。中途半端に策定し、その戦略に自治体の動きが制限されてしまうと、ダイナミックな政策が実施できなくなるかもしれないからです。

もし、策定しない自治体が、ある程度の数に行っちゃったりすると、国の地方創生の目論見が画餅で終わってしまうかもしれません。

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