アウトプットとアウトカム。
●アウトプットとアウトカム
「アウトプット」(output)は、自治体の事業実施に伴う「自治体の直接的な対応の指標(取組み)」を指す。
「アウトカム」(outcome)は、自治体の直接的な対応によって「もたらされる地域住民への指標(影響)」を意味する。
しばしばアウトプットは「結果」と言われ、アウトカムは「成果」と指摘される。「アウトプットの結果がアウトカムという成果になる」と考えてもよいだろう。
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税収の減少に悩んでいる自治体があるとする。この場合は、事業の目標値を決める時に「徴税訪問件数を20件増やす」と指標を設定する。この「20件増やす」は自治体の直接的な対応であるため「アウトプット」となる。そして20件徴税訪問に回った結果により、もたらされる成果と考えた「税収を500万円増加させる」は「アウトプット」になる。
別の事例を紹介すると、待機児童を解消するために「保育所を3施設増設する」は自治体の直接的な活動の結果であるため「アウトプット」になる。その成果として「待機児童数が200人減少する」は「アウトカム」になる。自治体計画の実効性を担保するためには、アウトプットとアウトカムをしっかりと捉えていくことが大事である。
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