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2016年4月28日 (木曜日)

先進事例は成功事例ではない。

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今回は、こちらのホテルの窓です。このような風景です。今年度も、狂ったように、全国ほまわっています。また、基本、電車で移動しています。高知だろうが長崎だろうが、つながっている限りは、電車で移動です。

議員さんや自治体職員さんは「●●に視察に行きます(行きました)」と言います。その理由は「先進事例だから」です。話をよく聞くと、先進事例=成功事例と思っているきらいがあります。しかし、実は、そんなことない場合も多々あります。

つまり「先進事例は成功事例ではない」ということもあり得るのです。この点は、機会あるごとに言及していますが、再度、強調したいと思います。

先進事例とは、単に「他に先駆けて実施した事例」です。よく観察すると「たまたま先に実施しただけの事例」である場合も多いのです。何も考えずに単に先駆けて実施した場合は、先進事例であっても失敗事例である可能性があります。先進事例が本当に参考とすべき事例なのか客観的に検討する必要があります。

例えば、シティプロモーションを事例に考えてみます。交流人口(特に観光誘客)の増加や定住人口の獲得を推進する可能性があるとして、近年ではシティプロモーションが注目を集めています。その中でA市はシティプロモーションの先進事例と称されています。同市は早い時期に実施したためマスメディアでも注目されています。けど、A市の取組み冷静に捉える必要があります。

確かにA市は、シティプロモーションの先行者利益を得てマスメディアに登場する回数が増えました。その結果、A市の認知度は上昇している。一方で交流人口と定住人口は減少しています。さらに財政も悪化しています。このような状況でシティプロモーションの視察先として選択してもよいのでしょうか。A市の様々な指標は悪化しています。でも、シティプロモーションの先進事例と称されるため、視察が相次いでいるのです。

当然、議員視察も多いです。A市を視察した某議員は、自らの議会で「A市を参考にしてシティプロモーションを実施し、人口を増やしたらどうか」(趣旨)と執行部に提案しています。もしA市を参考にシティプロモーションを実施したら、様々な指標が悪化する可能性があります。というか、その自治体は、A市を見本にシティプロモーションをはじめ、その結果、様々な指標が悪化しています。これは愚の骨頂です。つまり、先進事例が成功事例とは限らないのです。

ちなみに、A市を参考にして、シティプロモーションを実施した自治体の執行部は、議事録を読むと「シティプロモーションを実施したので、悪化の状況も、この程度でおさまった」(趣旨)なんて議会に説明しています。「なんて前向きな人なんだろう・・・」と感服してしまいます(というか、正直、おかしいんじゃないかと思います)。そもそも先進事例だけど、シティプロモーションの失敗事例を採用したので、指標が悪化するのは既定路線です。

「先進事例は成功事例ではない」ということをしっかり認識しなくてはいけないと思います。

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