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2017年3月19日 (日曜日)

成功しているシティプロモーションの事例は…。

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今日、多くの自治体がシティプロモーションに取り組んでいます。10年前は、そんなに見られなかったのに、いまでは、あっちこっちでシティプロモーションが展開されています。そのほとんどが自己満足的なシティプロモーションであり、明確な成果を出せずにいます。

「××新聞に●回、定住促進の広告のっけたよ」
「△△駅にポスターをはったよ」

とか成果を言う方がいますが、それは成果ではありません。これはすべてアウトプットです。重要なことは、アウトカムになります。それらをすることにより、例えば、「定住人口が増えた」とか「流出人口が減った」という明確な成果が求められるのです。この明確な成果がでないのは、自己満足的なシティプロモーションです。

で、明確な成果が出ているのは戸田市(埼玉県)です。シティセールス(戸田市でシティセールスと言っている)の基礎調査をはじめてから約10年間で、定住人口が大きく増加しました。これは一つの明確な成果です。

このことについて、よく言われるのは「戸田市で都心に近いから定住人口が増えているんでしょ」です。確かに都心に近いというメリットはあります。ただし、たとえば新宿駅から戸田市と同じ距離、同じ通勤時間の自治体はたくさんありますが、その中で、戸田市は圧倒的に定住人口を増やしています(その距離、時間で定住人口を減らしている自治体もあります)。「戸田市で都心に近いから定住人口が増えているんでしょ」と言っている人に限って、しっかり政策研究をしていない傾向があります(戸田市は、しっかり政策研究をしています)。

私は、この戸田市のシティセールスを、「競争に勝ち抜くシティプロモーション」と称しています。

ただし、戸田市は、数年前から「共感を誘発するシティプロモーション」に移行しつつあります(と私は思っています。私見なので、戸田市的には違うと言うかもしれません)。具体的な取り組みは記しませんが、共感に重きに置くことにより、結果として、住民の転出率が低下しつつあります。仮説として考えられることは「共感のシティプロモーションにより、シビックプライドが高まり、戸田市にとどまろう」という人が増えたと考えることができます。

競争から共感へ…が戸田市のキーワードです。

なんてことを、ある学会誌に書きました。

シティプロモーションするのはよいけど、自己満足じゃなくて、しっかり成果をだそうね、といことを言いたかったのでした。

写真は、先日いただいたものです。いつも気にかけていただき、ありがとうございます。

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