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2019年5月 8日 (水曜日)

総合計画は網羅的にする。

春学期の講義は、火曜日が1時限、4時限、5時限となっています。2時限と3時限があいているので、この時間に、いろいろと意見交換しています(なお、火曜日だけ講義というわけではありません。念のため)。この時間を活用して、毎週、自治体や民間企業の方と研究室で意見交換しています(わざわざ来ていただくので、申し訳ないのですが・・・)。

最近は、なぜか総合計画についての意見交換が増えています。そういう季節に入ってきたのですね。私も、総計審の委員として、いくつか関わっています。

最近、意見交換した2市の担当者は、「総合計画をとがったものにしないといけないと思っているけど、どうですか?」という趣旨の質問でした。この質問に対して、私は「反対」しておきました。

総合計画は、計画の前に「総合」という2文字があるから、すべてを網羅しなくてはいけません。だって、すべての住民(自然人だけに限らず法人なども入る)が対象となるからです。すべてが網羅するため、とがることは不可能ですし、すべきではないと思います。総合計画をとがらせることは、それは何かを「切る」ことになります。そして、切られる対象は、往々にして弱者です。弱者を切ることは、住民の福祉の増進を目指す自治体では、あってはいけないことです。

総合計画は、網羅的に用意すべきです。そして、本来は、個別計画をとがらせるべきと私は考えています。すべてを網羅的に実施した上で、個別個別で優先順位をつけて対応するのです。優先順位をつけるというのが、とがらせるということです。ところが、その個別計画が網羅的なところが多いのが実情です。ここに問題があります。

私は、最近、シティプロモーションで売れているので、「牧瀬のところにいけば、きっと総合計画をとがらせろと言ってくれるだろう」と思っているかもしれませんが、私は総合計画は、誰も痛くないように丸くするべきと思っています(ちなみに、私はシティプロモーションは専門ではありません。最近は、何となくシティプロモーションや地域ブランディング、マーケティングの依頼が多くきますが・・・)。

ちなみに、「地方版総合戦略」も「総合」という言葉が入っているので、網羅的になっているのですよね。本来は、地域によって課題が異なり、ある地域は「地方版定住促進戦略」だったり、「地方版自然増戦略」だったりするのですが、「総合」という言葉が入ったため、あれもこれもという発想になり、成果がでずにいます。そもそも「総合」は「総合戦略」だけでよいのに、「地方版総合戦略」もできたので、わけがわからなくなっています。

そんなことを思いました。



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