ホテルの窓からと仕事乗数効果。
先日、宿泊したホテルの窓から見えた景色です。わけあって、近く的近場に泊まりました。
話は変わりますが、(地方自治体は)DXを活用することにより、生産性が高まり、仕事に余裕がでてくる・・・、という話を聞きました。
同じような議論は、2000年前後に、自治体の職場にICTが普及しつつあった時も、私は耳にしています。
ICTを活用することにより、生産性が高まり、仕事に余裕がでてくる・・・と言われていましたが、今の私はまったく余裕がありません(ICTを使いこなせていないから…というのも一つの要因かもしれません)。
よく観察すると、例えになりますが、①Aさんが5の仕事を10時間でやっていた。②DXを活用することにより、Aさんは5の仕事が8時間でできるようになった、という感じで①と②で完結すれば、Aさんは仕事に余裕がでて、人生もゆるやかになるかもしれません。ところが、実際は異なります。
Aさんは2時間余裕ができたので、その2時間を使って、テレビを見たり、温泉につかったり、はやく寝たりすればいいのに、Aさんは、そんなことはしません。③ういた2時間で、新しい仕事をしてしまうのです。その結果、Aさんは、相変わらず、仕事に追われ、あくせくしています。
③で完結すれば、特に問題はないのです。Aさんがドタバタするだけです。ところが、実態は違います。仕事は、一人では完結しません。誰かしらに波及効果をもたらします。
そうなると、余裕ができた2時間で新たに生み出された仕事が、Bさんに影響を与えます(まさに波及していきます)。その結果、Bさんの仕事が増え、いっぱいいっぱいになります。しかも、仕事というのは乗数効果があるようで、Aさんの仕事が1とすると、Bさんに行ったときは1.2となり、さらにCさんに広がっていくと1.6くらいになっていたりします。その結果、みんなあくせくして、余裕がなるなるのです(というこさとが最近わかってきました)。
提言:DXにより空いた時間は絶対仕事をしないこと。
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