ある人の某論文に対する指摘です。参考になると思うので、記しておきます。
・論文の根拠性(科学性)が弱い。エッセイ的な要素が多い。
・論文の構成がまずい。序論と結論がリンクしていない。
・論文の説得性がない。この点は科学性の脆弱さを意味している。
・文章が間接的な傾向がある(遠回りすぎる)。単刀直入に記述することが大事。
・「仮説を実証し結論を導出する」という論文の骨格が成立していない。
最近、思うことは、何度も、ここで記していますが(私を含めて)、大学院生の質の低下が著しいということです。「えっ?本当に大学院をでたの?」という論文に出会うことが多々あります。
ちなみに、上記の指摘を得るということは、私が思うには、論文を作成する量が圧倒的に少ないのだと思います。また、論文を書くためには、読書量も少ないと思われます。
ついでに言うと、読書は単に読めばいいのではありません(単に読んでもいい図書はありますが)。その図書を批判的に読んだり、何かしら知見を得るために行間を考えながら読んだり、何かしらの意図を持って読まなくてはいけません。
読書はしているが、質の低い論文をだす方(特に大学院生)の特徴を観察すると、「単に読んでいるだけ」であり、それは「文字を眺めているだけ」にすぎません。そういう方に限って、図書を集めることが目的化しており、集めた図書を自分の知的財産への変化させていないように思います。
ちなみに、私は論文を書く量は、そんじゃそこらの研究者(大学院生や大学教員を含む)には、負けていないと思います(粗製濫造にならないように気をつけていますが)。
そして、論文を書くために、読む図書の量も、まぁまぁ、それなりに読んでいると思います。一週間に数冊は図書を読んでいます(新書が多く、乱読ですが)。
最近は、どの大学も、博士号を大量にだしているので、博士にふさわしくない人も博士を持っていたりします(私への反省も込めて)。だから、博士を取得しても、なかなか就職できないという現状にも、納得します。
今年度も、多方面に調査研究して、多々、論文を作成していき、社会に問いたいと思います。
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